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ふいご
off note on-63 ¥2,415(税込)

火のない炉に送られる空気、無人の風景に吹く風、すべてはふいごの為せる業。
ここまでふにゃけた状態のまま、かろうじて形を留めた音楽はかつてない。
やわらかな三本の管楽器が織り成す珠玉のメロディーは、存在しないはずの郷愁を呼び起こす。
スローライフ? 否、そんな遅さではまだ足りぬ。
これは地球の制止する日に呟かれる陰鬱にして清々しきボヤキである。
宇波拓

a0000682_40254.jpg1.tottiri 2.zeboo 3.ざぶろ seat bath
4.ダルタニアン D`Artagnian 5.R-pen
6.ボーロ bolo 7.臥牛 gagyu
8.米粒訓 kometubu-kun 9.妙暗寺 myouandera
10.yonnyoattbattenga 11.Arisode-naikyoku
12.コミュニケーション元年 First year of Communications 
13.ygelegy 14.大道 daidoo 15.けむり kemuri

ふいご fuigo:
古池寿浩 Toshihiro Koike trombone
中尾勘二 Kanji Nakao soprano & alto saxophone,klarinette
関島岳郎 Takero Sekijima tuba


ふいご。この“ゆるさ”は未来からの波動である。
気鋭のトロンボーン奏者・古池寿浩が名手・中尾勘二、関島岳郎と紡いだ音楽はかつてどこにも存在しなかった不思議な形象をしている。それは、中尾、関島が故・篠田昌巳と共に作り上げたコンポステラの音楽とは明らかにちがう。コンポステラの音楽はクレツマーやカンシオン等、二〇世紀の大衆音楽の遺産のうえに築き上げられたものだったのに対して、ふいごの音楽は過去のどこにも元帳をもとめることができない。
コンポステラは過去における無名氏たちの音楽を洗い出し仕立て直すことによって未来の音楽のありようを予見するという離れ業をやってのけたが、ふいごはまったく正反対だ。
ふいごは「未来」という非在の時間と場所から、“あたたかさ”(ミョーな)を運び、“なつかしさ”(フシギな)を届けてくる。未来もまた、ノスタルジーを夢見ているのだろうか。
音楽におけるバック・トゥ・フューチャーは、ときに弛緩しながらもなかなか刺戟的だ。二一世紀の近未来音楽もまんざら棄てたものではない。
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by masaru0801 | 2009-11-18 09:53 | ふいご